今年7月のサンパウロ州の製造業部門生産は過去3年間で最低

ブラジル地理統計院(IBGE)による2018年7月の鉱工業部門の15州別生産比較では、5月下旬から11日間継続したトラック運転手による国道封鎖ストライキの影響を引きずって、8州では前月比マイナスを記録している。

今年7月のゴイアス州の製造業部門生産は前月比マイナス2.1%を記録、パラナ州はマイナス1.3%、サンパウロ州マイナス1.1%、ミナス州マイナス1.0%、マット・グロッソ州マイナス0.9%、リオ州マイナス0.3%、セアラー州並びにペルナンブーコ州は、それぞれマイナス0.2%を記録している。

ブラジル製造業部門生産の1/3を占める今年7月のサンパウロ州の製造業部門生産がマイナス1.1%と過去3年間で最低記録した要因として、トラック運転手の国道封鎖抗議デモによる物流問題による部品供給不足の影響で、自動車やトラックなどの生産が大幅に落ち込んでいた。

しかし7月のサンパウロ州の製造業部門生産は前年同月比2.9%増加、今年初め7か月間では4.3%増加、7月の過去12カ月間では5.5%増加している。

今年7月の製造業部門生産が好調に推移したエスピリット・サント州は前月比5.8%増加、南大河州4.6%増加、パラー州2.7%、アマゾナス州2.5%増加、サンタ・カタリーナ州1.9%、バイア州は1.0%増加している。

また今年7月の南大河州の製造業部門生産は前年同月比13.9%、パラー州13.7%、ペルナンブーコ州12.3%、リオ州は10.6%とそれぞれ二桁台の増加率を記録している。

7月の南大河州の製造業部門生産が前年同月比13.9%増加した要因として、自動車やトラック、バス生産の大幅増加以外にも機械・装置部門、食品部門生産が大幅に増加している。

また7月のサンタ・カタリーナ州の製造業部門生産は前年同月比8.3%、アマゾナス州7.6%、エスピリット・サント州7.5%、パラナ州6.1%、マット・グロッソ州も4.3%とそれぞれ増加して好調に推移している。

しかし7月のゴイアス州の製造業部門生産は、自動車部門並びに砂糖などの食品部門の生産減少が牽引して前年同月比マイナス4.9%、ミナス州マイナス0.8%、セアラー州もマイナス0.3%を記録していた。(2018年9月12日付けヴァロール紙)

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