ブラジル地理統計院(IBGE)の調査によると、2018年7月のサービス部門のGDP伸び率は、5月末から11日間継続したトラック運転手の国道封鎖抗議デモによる物流問題などの影響で、前月比マイナス2.2%と大幅な落ち込みを記録している
今年6月のサービス部門のGDP伸び率は、5月のマイナス3.8%から一転して4.8%増加していたにも関わらず、7月は再びマイナス2.2%に転落。今年5月~7月のサービス部門のGDP伸び率はマイナス1.0%を記録している。
今年7月のサービス部門のGDP伸び率は前年同月比マイナス0.3%、今年初め7か月間ではマイナス0.8%、7月の過去12カ月間ではマイナス1.0%を記録している。
今年7月のサービス部門のGDP伸び率マイナス2.2%は、経済リセッション真っただ中の2014年~2016年の7月のサービス部門GDP伸び率よりも大幅に落ち込んでいる。
今年7月のサービス部門GDP伸び率マイナス2.2%を牽引したのは、輸送・郵便サービス部門のマイナス4.0%と前月の15.5%増加から一転して大幅なマイナスを記録している。
また7月の情報・通信サービス部門のGDP伸び率はマイナス2.2%、公共サービスはマイナス1.1%、宿泊・食事サービスは4.0%増加、陸上輸送サービスはマイナス3.1%、その他のサービス部門はマイナス3.2%を記録している。
今年7月の州別サービス部門のGDP伸び率比較では、リオ州はマイナス7.0%と統計を取り始めた2011年1月以降では最大の落込みを記録、サンパウロ州マイナス2.1%、ミナス州マイナス1.9%、セアラ州は2.3%増加、バイア州も0.9%増加している。
また今年7月の前年同月比の州別サービス部門のGDP伸び率比較では、リオ州はマイナス4.4%、パラナ州マイナス3.5%、セアラ州マイナス6.8%、南大河州マイナス2.4%、サンパウロ州は1.2$増加、ミナス州2.7%増加、バイア州は4.1%増加している。
今年7月の観光サービス部門のGDP伸び率は前月比マイナス1.7%、特にリオ州はマイナス7.0%、ブラジリア市マイナス15.1%、サンパウロ州マイナス0.7%、一方セアラ州は7.4%と大幅に増加していた。(2018年9月15日付けエスタード紙/IBGEサイトより抜粋)