不透明な10月の大統領選挙にも関わらず、R$4.20に達する大幅なドル高の為替や低迷するサンパウロ平均株価(Ibovespa)などの要因で、今年初め8か月間のプライベート・エクイティによる投資総額は前年同期比17.3%増加の360億レアルを記録している。
大幅なドル高の為替や低迷するサンパウロ平均株価(Ibovespa)でブラジル企業の時価総額が割安となっており、海外投資家にとっては、不透明な大統領選挙のリスクはあるにも関わらず、前年同期を約20%上回る投資を行っているとブラジルプライベート・エクイティ/ベンチャーキャピタル協会(ABVCap)では発表している。
今年初め8か月間のプライベート・エクイティによるM&A案件は、昨年同期の65件から53件と約18%減少しているが、10月の大統領選挙結果次第ではM&A案件の急増の可能性もある。
2014年初め8か月間のプライベート・エクイティによる投資総額は391億レアル、2015年393億レアル、2016年302億レアル、2017年は307億レアルで推移していた。(2018年9月17日付けエスタード紙)