異業種交流委員会(長野昌幸委員長)主催のブルーツリーホテルの青木智栄子CEOの講演会は、2018年9月21日午後6時から7時過ぎまで40人が参加して開催、進行役は長野昌幸委員長が務め、青木智栄子CEOは、テーマ「ブラジルマーケットから見た日系企業の今」と題して、ブラジル人が持っている日本企業のイメージとして素晴らしいテクノロジーを擁している企業のイメージが定着している。
しかし日本企業のイノベーション技術やコマーシャルイメージの低下を憂慮。スマートフォンと聞けばサムスンやアップルのイメージが浮かんでくる。非常に高解像度の4K,5Kモニターはサムスンが独占して日本企業名が浮かんでこない。また自動車業界は、数年前まで韓国車は日本車の後塵を浴びていたが、積極的なメディアによるコマーシャル展開で日系企業のシェアを凌駕していると説明した。
巷では米国資本のアップル、グーグル、中国資本のアリババ、テンセントがニュースにならない日はないが、日本企業はライフスタイルを変える実力があるにも拘らず、マーケティング不足で宣伝しないので話題にならない。日本企業の社長は積極的にメディアに登場してプレゼンをしなければならない。また欧米企業は積極的に慈善活動を積極的に参加している。またブラジル企業は社会的責任活動にも積極的に参加している。サムスン社のパライゾポリスまで出かけて社会的責任活動を行っている。また外資系企業のセアラー州奥地のAmigo do Bem活動では旱魃地域の貧困層住民に対する慈善活動を紹介した。
また10月の大統領選挙では、ジャイル・ボルソナロ候補(PSL=社会自由党)とフェルナンド・ハダッド氏(PT=労働者党)の支持率の上昇に対して、ジェラルド・アルキミン氏(PSDB=ブラジル社会民主党)の停滞についてコメント。また今後の支持率上昇を左右するのは女性票の取込みと説明、今後4年間のブラジルの政治経済を左右する大統領選挙を憂慮していた。
講演者:青木 智栄子のプロフィール
・Blue Tree Hotels CEO
・ブラジル国内に20以上のホテルを経営、著名な雑誌において、「2016年ブラジルで最も評価された100人のビジネスリーダー」、「ブラジルの最も優秀なCEO」等の一人として選ばれている。
・政財界の各種団体のメンバーとしても活躍、世界で活躍する女性トップ・リーダーの一人として国際女性会議にも参加された経歴を持つ。