社会経済開発銀行(BNDES)は持ち株放出を加速

社会経済開発銀行(BNDES)のDyogo de Oliveira総裁は、VALOR 誌のインタビューで、今年の持ち株放出を100億レアルから120億レアルに引上げると発表したにも関わらず、今後の持ち株放出は、大統領選挙結果を見極めてから決定する。

今年の社会経済開発銀行(BNDES)による持ち株放出総額は60億レアル、そのうちペトロブラス石油公社の持ち株放出は37億レアル、国営電力会社ブラジル中央電力(エレトロブラス)は14億レアルとなっている。

今年初め8か月間のクレジット申請総額は、前年同期比僅か2.0%増加の698億レアル、クレジット承認総額は14.0%減少の388億レアル、そのうち中小企業向けクレジットは、全体の49%と過去平均の20%を遥かに上回っているとDyogo de Oliveira総裁は指摘している。

今年初め8か月間のクレジット承認額は、14.0%減少の388億レアルに留まっているが、年末までには700億レアル~800億レアルに達するとDyogo de Oliveira総裁は説明している。

今年上半期の社会経済開発銀行(BNDES)のクレジットが過去20年間で最低を記録した要因として、BNDES銀行の長期貸出金利(TJLP)がSelic金利を上回る新たな長期金利(TLP)になっている。

今年上半期の社会経済開発銀行(BNDES)の純益は47億6,000万レアル、今年は80億レアルに達して2014年以降では最高の純益をDyogo de Oliveira総裁は予想している。(2018年9月26日付けヴァロール紙)

 

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=45174