第2四半期のGDP伸び率は南東部地域が辛うじて増加

コンサルタント会社4E社の2018年第2四半期の地域別GDP伸び率調査によると、サンパウロ州並びにリオ州、ミナス州、エスピリット・サント州で構成される南東部地域のGDP伸び率は、前四半期比0.3%増加、調査対象の5地域では唯一増加を記録している。

今年第2四半期の北部地域のGDP伸び率は、5月末から11日間継続したトラック運転手の国道封鎖抗議デモによる物流問題などの影響が牽引して前四半期比マイナス2.0%、北東部地域はマイナス1.2%、中西部地域はマイナス0.1%、南部地域はマイナス1.2%を記録している。

四半期ごとの正式な国内総生産(GDP)はブラジル地理統計院(IBGE)から発表されるが、中銀はIGBEのGDP伸び率の発表前に、先行指標として経済活動指数(IBC-Br)を発表、今年第2四半期の南東部地域のGDP伸び率は0.03%増加、北部地域はマイナス1.6%、北東部地域はマイナス1.2%を記録している。

4E社エコノミストのAlejamdro Padron氏は、今年第2四半期のサービス部門のGDP伸び率は前四半期比0.3%増加、そのうち南東部地域は0.8%増加、中西部地域は0.6%増加した一方で、北部地域はマイナス0.4%、北東部地域はマイナス1.5%、南部地域はマイナス1.2%を記録している。

また今年第2四半期の製造業部門のGDP伸び率は前四半期比マイナス0.4%、マナウスフリーゾーンを抱える北部地域は、マイナス4.6%と最も落ち込んだ一方で、第1四半期のGDP伸び率は、サッカーのワールドカップ効果で9.7%と大幅に増加していた。

前記同様に北東部地域はマイナス1.4%、中西部地域マイナス2.2%、南部地域マイナス2.9%、南東部地域もマイナス0.8%と全ての地域でトラック運転手の国道封鎖抗議デモによる影響を受けていた。

また今年第2四半期の農畜産部門のGDP伸び率は前四半期比0.0%、南東部地域は2.6%増加、北東部地域も2.0%増加、南部地域は0.4%増加した一方で、中西部地域マイナス1.3%、北部地域はマイナス0.7%を記録している。

今年6月末の過去12カ月間のGDP伸び率は1.4%、地域別比較では、中西部地域は3.8%増加、北部地域は2.8%増加、南部地域は1.6%増加、南東部地域は1.2%増加、唯一北部地域はマイナス0.1%を記録している。(2018年9月28日付けヴァロール紙)

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