ジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)による製造業部門経営者対象の景況感調査によると、2018年9月の製造業部門経営者の景況感指数(ICE )は、景気回復の遅れ並びに不透明な大統領選挙の行方などの要因で、前月比1.9ポイント減少の89.5ポイントと昨年9月の87.8ポイント以降では最低記録となっている。
9月の製造業部門経営者の景況感指数(ICE )89.5ポイントは、6カ月連続で平均0.3ポイント減少を継続、また9月の製造業部門経営者の現状景況感指数(ISA)は、0.8ポイント減少の88.4ポイント、今後の見通し指数(IE-E)も1.3ポイント減少の95.4ポイントと3カ月連続で下げている。
しかし9月の建設業部門企業経営者の景況感指数(ICC )は0.9ポイント増加した一方で、製造業部門経営者の信頼感指数(ICI)は、3.6ポイントと大幅に減少している。
2018年9月の製造業部門経営者の49セグメント調査対象の景況感指数(ICE )では、5月末から11日間継続したトラック運転手の国道封鎖抗議デモによる物流問題、不透明感が上昇一途の大統領選挙、アルゼンチン金融危機などの外的不安定要因などの影響が牽引して、37%のセグメントで前月比割れが発生している。(2018年10月2日付けヴァロール紙)