Ibope/Estado/TV Globoの10月2日の支持率最終調査では、ジャイル・ボルソナロ候補(PSL=社会自由党)の支持率は、前回調査の28%から32%に上昇、一方フェルナンド・ハダッド候補(PT=労働者党)の支持率は、22%から21%に減少した。
昨日10月2日のレアル通貨に対するドルの為替は、ジャイル・ボルソナロ候補(PSL=社会自由党)の支持率上昇に伴って2.47%下落のR$3.93と過去1カ月半の最高のレアル高を記録した。
また昨日のサンパウロ平均株価(Ibovespa)は、3.80%高騰の8万1,600ポイントと5月以降では最高の株価を記録、特にブラジル銀行やエレトロブラス電力公社は10%以上の値上りを記録している。
ジャイル・ボルソナロ候補の支持率上昇及びフェルナンド・ハダッド候補の支持率低下は、第2次決戦投票でジャイル・ボルソナロ候補の大統領選出が拡大したとブラジル国内の投資かは歓迎している。
ジャイル・ボルソナロ候補は、年金・恩給改革支持以外にも公社民営化の推進を謳っていることもフェルナンド・ハダッド候補よりもブラジル国内の投資家の支持に繋がっている。
一方米国の格付会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)では、財政問題や社会問題を抱えて経済回復基調になっていない中でのジャイル・ボルソナロ候補の大統領選挙の勝利によるリスクを指摘している。
国会に一大勢力を擁している労働者党のフェルナンド・ハダッド候補は、アウトサイダーではないが、国会運営に支障をきたす弱小政党の社会自由党のジャイル・ボルソナロ候補はアウトサイダーであるとS&P南米担当のJoydeep Mukherji取締役は、リスクを指摘している。(2018年10月3日付けエスタード紙)