中銀並びに国庫庁、社会保障院(INSS)で構成される中央政府並びに州政府並びに市役所で構成される地方政府を合わせた連邦政府の2018年の財政プライマリー収支赤字は、予想を大幅に下回る1,000億レアル~1,200億レアルに留まると予想されている。
2018年度の連邦政府の財政プライマリー収支赤字は、1,613億レアルまで許容されているにも関わらず、各種補助金並びに失業保険、社会保障院(INSS)関連支出、公務員給与など義務的歳出が予想を下回るために、今年の財政プライマリー収支赤字は、1,200億レアル以下になると予想されている。
連邦政府の財政プライマリー収支赤字は2014年の325億レアル、2015年1,112億レアル、2016年1,558億レアル、2017年1,106億レアルと3年連続で1,000億レアル以上の赤字を計上しており、財政プライマリー収支が黒字に転換するのは2022年と予想されている。
地方統一選挙の年の連邦政府の財政プライマリー収支赤字は、拡大する傾向となっているにも関わらず、今年は各省庁間に割り当てられている支出総額350億レアルのうち未だに150億レアルが分配されていない。
今年8月までの連邦政府の財政プライマリー収支赤字は347億レアルに留まっており、今年の財政プライマリー収支赤字は、地方政府の財政プライマリー収支が予想を上回る黒字を計上している影響で、1,250億レアルに留まると国庫庁のマンスエット・アルメイダ長官は予想している。
コンサルタント会社テンデンシアス社エコノミストのファービオ・クレイン氏は、中長期的には財政プライマリー収支赤字は拡大すると予想、2019年の連邦政府の財政プライマリー収支赤字は1,320億レアルまで許容されるにも関わらず、1,150億レアルの赤字に留まると予想している。(2018年10月4日付けエスタード紙)