2019年の自動車販売は今年以下の予想

全国自動車販売業者連盟(Fenabrave)の発表によると、2019年のバスやトラックを含む新車登録台数(販売)は前年比5.0%~10.0%増加に留まると予想、今年の自動車販売は、前年比13.0%増加の246万台を見込んでいる。

来年の新車販売が前年比5.0%~10.0%増加するためには、低金利の維持、低いクレジット延滞率、企業経営者並びに一般消費者の景況感改善、失業率の改善、2017年12月31日で終了した自動車技術革新政策(Inovar Auto)に替わる環境にやさしいエコカーを優遇するROTA2030プログラムの年内の国会承認を前提としている。

極右候補のジャイール・ボウソナロ候補(社会自由党-PSL)かフェルナンド・ハダジ候補(労働者党-PT)のどちらが大統領になっても新大統領による経済政策の発表を待たなければ予測が難しいとフォード社のRogelio Golfarb副社長はコメントしている。

またワーゲン社のPablo DiSi社長は、アルゼンチンの金融危機で自動車輸出が減少して設備稼働率は落ちているにも関わらず、同社は2020年までに70億レアルを投資して20機種の新車をリリースすると説明、既に過去12カ月間には11機種をリリースしている。

またFCA Fiat ChrylerのAntonio Filosa社長は、ペルナンブーコ州のDeep工場若しくはミナス州のフィアット工場で新機種の自動車生産を検討しているが、2023年までに総額140億レアルを投資して、ブラジル及びアルゼンチンで25機種の新車リリースを予定している。

今年初め9カ月間の新車販売は前年同期比14.0%増加の184万6,000台、今年10月の新車販売のうちレンタカー会社向けの新車販売は、最高30%割引を余儀なくされるために、収益率は悪いにも関わらず、多くの自動車メーカーでは、法人向け新車販売は42%に達すると予想、2013年の法人向け新車販売比率は僅か24.0%であった。

今年のバスやトラック販売は前年比35.0%増加の8万6,000台、生産は12万台がそれぞれ予想、設備稼働率は75%に達しており、来年の販売は二桁増加をVolkswagen Caminhões e Ônibus社のロベルト・コルテス社長は予想している。(2018年10月16日付けエスタード紙)

 

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