10月の懇親昼食会は、2018年10月19日正午から午後2時までマクソウドホテルに140人が参加して開催、司会は平田藤義事務局長が務め、初めに特別ゲストとして日本経済新聞社 米州編集総局の篠原洋一局長並びに栢俊彦社長、サンパウロ総領事館の楠彰首席領事が紹介された。
松永愛一郎会頭は 会頭報告として、9月21日、第7回日メルコスールEPA準備タスクフォースの第7回会合実施。 講師は在伯大使館の真鍋経済公使、日オーストラリアEPA、RCEP、日中韓FTA交渉経験を共有して頂き、大変有意義な会合であった。 また9月21日、異業種交流委員会(長野委員長)企画で青木智栄子氏を招いた講演会開催。 「ブラジルマーケットから見た日系企業の今」と題し、ブラジル政財界で活躍される青木氏に、ブラジルマーケットにおける日系進出企業のプレゼンスについて解説。9月24日、総務委員会(木下委員長)安全対策チーム(竹森リーダー)の企画で「安全対策セミナー」開催。 サンパウロ総領事館の原田医務官は「医療・感染症対策」、菊田領事は「サンパウロの治安情勢と安全対策」について講演。防犯や感染病に対する心構えを改めて認識、また防犯対策の一環として被害届提出の重要性も改めて説明して頂いた。 9月25日、法律委員会(藏掛委員長)による「ブラジル競争法セミナー」開催。 ブラジル競争法に関する調査案件から重要論点と昨今のトレンドにつき解説。 10月3日、環境委員会(植田委員長)主催による「トヨタ・ビジターセンター見学会」開催。 トヨタ自動車の環境活動についてプレゼンが行われた後、同社の沿革や取り組みについて展示がされるビジターセンターで、 環境保全に関する様々なインタラクティブ設備、ハイブリッドシステムの設備などを体験し、貴重な機会となった。 10月9日、ジェトロおよびコンサルタント部会の共催による恒例の「中南米ビジネスセミナー」開催、約100名の参加者のもと、メキシコ、コロンビア、ペルー、チリ―、アルゼンチン各国のジェトロ代表者から、ニュースでは得られない貴重な最新経済情報を解説して頂いた。 10月16日、パラグアイ商工省、在パラグアイ日本国大使館、ジェトロ並びに会議所の共催による「パラグアイビジネスセミナー」開催。 ペドロ商工副大臣による「パラグアイの魅力と新政権が目指す投資誘致の取り組み」、 石田駐パラグアイ日本国特命全権大使による「パラグアイの最近の経済情勢-経済成長を続けるパラグアイにおける投資優位性」などのご講演でパラグアイのポテンシャルを再認識できた。
代表者交代では、DELOITTE TOUCHE TOHMATSUの森重秀一氏は、ジウマ大統領再選された2014年11月に着任、経済リセッション真っただ中での着任。ドバイ、ロンドン、サンパウロと約10年ぶりに帰国するが充実した4年間を皆様と共に過ごせ貴重な体験をさせて頂いたと結んだ。後任のコンサルタントアドバイザーの池谷 裕一氏は、森重さんには個人的に感謝している。彼が蒔いた種が果実となって私が収穫すると笑わせた。また監査ビジネス担当のレナート・リマ氏は、日系サービスグループの監査部門でパートナーとして働けるのはうれしいと述べた。平田事務局長は、デロイトには2009年以降移転価格税制でお世話になった。米国商工会議所並びにデロイトが多いに協力して一緒に財務省に乗り込んだ。ブラジルを国際標準にするために戦った。ブラジルはOECDに加盟。森重さんには非常にお世話になったとはなむけの言葉を送った。
新入会員の MATSUBARA HOTELのNELSON GOES氏、営業マネージャーは日系顧客が多い同ホテルを積極的に活用してほしいと述べ、松永会頭から会員証が送られた。3分間スピーチでは、ジェトロサンパウロ事務所の大久保敦所長は、会員が知らないジェトロの取り組み紹介として、貿易投資の双方向、対日投資では日本に企業設立したい企業に対して無料相談、日本産食材サポーター店認定制度では、すでに40店以上認定しているが、見える化を進めるために日本食材店を紹介してほしいと説明。また11月7日から9日までパラグアイミッションを予定しており、奮って参加してほしと案内した。
MAKSOUD PLAZAホテルのEANDRO SALGADO アカウントエグゼクティブは、同ホテルの特徴や利便性、長年に亘って日系人や日系企業の利用して頂いていると説明した。日伯文化連盟からの連絡として大城幸夫氏会長並びにマサノブ氏は、日本語ビジネスコミュニケーションコース は、毎週土曜日午前2時間若しくは午後2時間、ピニェイロス校で実施。この講座では、日本人(日本企業)との交渉において必要なビジネスマナーを覚えながら、ビジネス会話を核とした、ビジネスコミュニケーションスキルのアップを目指す。第2回目の授業開始は、2019年1月末 第2期講座スタート。主な学習項目として、自己紹介の方法、名刺交換と席順のマナー、他社訪問の作法、間違えやすいビジネス敬語、電話対応のイロハ、紹介のルール、ビジネスメールの書き方、意見を述べる時のフレーズ(賛成・反対・説得等)、クレーム対応の原則、プレゼンテーションの定型表現、レセプションでの挨拶が学べることを紹介した。
「ABE, ROCHA NETO, TAPARELLI E GARCEZ ADVOGADOS ASSOCIADOS」ジャパン・デスク担当のMARCELO CÁRGANO氏は、日本国費留学生として大阪大学修士課程卒業日本には5年以上滞在、2011年の東日本大震災ではボランティア活動をしたことなどを紹介した。楠彰首席領事は10月からジャパンハウス新館長を務めているMARCELO ARAUJO新館長の略歴を紹介。MARCELO ARAUJO新館長は、既に100万人以上の訪問者を数えるジャパンハウスは日伯にとって非常に重要であり、更なる日伯間友好関係を目指して頑張るので何時でも用命してくださいと述べた。Dentsu Latin AmericaのTADAYUKI SAITO社長は、サンパウロ並びにロンドン、ロサンゼルスの3都市でジャパンハウス開催。サンパウロJHの入場者は既に100万人を突破館内は3階構造。訪問者の2/3は18歳から34歳の若者が占めており、今まであまり知られていない日本紹介には打ってつけの場所の提供となっていると説明した。
松永会頭の講師歓迎の辞に続いて、日本経済新聞社米州編集総局の篠原洋一局長は、米中間選挙後のトランプ政権」と題して、トランプ政権の審判となる米国中間選挙が来月に迫ってきているが、最高裁判所判事を人事をめぐる混乱やトランプ大統領の税逃れなど逆風が止まず、これほど中間選挙が注目されるのは過去30年間で初めてであり、これからのブラジルの参考になる可能性がある。上院は共和党、下院は民主党との見方が多いが、蓋を開けてみないとわからない。ジョン・ケリーは民主党の重鎮であるが、トランプの発言を心配している。逆風をいつの間にか自分の追い風にしている。トランプ大統領の支持率は50%を超えている。どんなスキャンダルがおきても民主党のせいだと共和党が触れ回っている。
オールドヒッコリーという愛称でも呼ばれ、そして20ドル札にも載った第7代大統領アンドリュー・ジャクソン。ジャクソニアンなどと信奉者もいて、その当時の中央銀行をぶっ潰した男。わざわざトランプ大統領が執務室に肖像を飾るジャクソンはまず決闘した大統領で知られている。彼と大統領選を争ったジョン・クインシー・アダムスは、ジャクソンをジャッカス(ロバ。間抜け)と呼んだ。ジャクソンはそれを逆手にとって、ロバを自分のシンボルに使った。この選挙時に現在の民主党が結成されたので、民主党のシンボルはロバになった。ロバと言われていたジャクソンは、白人以外はアメリカ人として認めない悪童でもあった。またジャクソンはトランプと同じように野卑で乱暴な、誰にでもわかる言葉で話した。込んだ荒くれ者のジャクソンが大統領になればと危惧されたが、大統領職を務めあげた。
我々のイメージでは米国の白人はリッチのイメージが強いが、最近はそうではなくなってきている。トランプ大統領が仕掛けた米中貿易戦争は、企業経営者にとって頭痛の種であり、大半の企業経営者は、企業活動にとってマイナスに作用すると回答しており、長期化すると憂慮されている。中国の経済成長率も今後下降すると予想されている米中貿易戦争をめぐって、日本企業も柔軟な対応を迫られており、アジア企業への影響も無視できないことなどを説明して講演を終え、松永会頭から記念プレートが贈呈された。
2019 /2020年度理事・監事選挙の結果報告
2018年10月19日正午から懇親昼食会の前に、臨時理事会・総会を開催、初めに松永愛一郎会頭は、2019 /2020年度理事・監事選挙の結果報告の開会挨拶でプログラムの進行について説明。坂間カロリーナ理事選挙管理委員長は、2019年/2020年度理事・監事選挙の開票は2018年10月8日午後2時から商工会議所会議室で開催、理事選挙の開票にあたって2019/2020年理事選挙管理委員会の坂間カロリーナ委員長、佐藤マリオ委員が参加、事務局から平田藤義事務局長並びに日下野成次総務担当、近藤千里秘書、前田カリーナアシスタント、上田エレーナ会計担当、久場アレシャンドレ会計アシスタントが開票作業に加わった。理事選挙は118票のうち有効票は113票、5票が無効、理事会社30社は配布資料の参照を説明した。
また木下誠 監事選挙管理委員長は、2019/2020年度監事選挙の開票は、117票のうち有効票106票、11票の無効、3票の棄権投票を確認。監事選挙には7人が立候補、監事3名、補欠監事3名を選出。監事には二宮正人氏(二宮正人法律事務所)、ウーゴ・アマノ氏(BDO RCS AUDITORES INDEPENDENTES)、フェルナンド・セイジ・ミハラ氏(STUSSI-NEVES ADVOGADOS)。最後に松永愛一郎会頭は、挙手による選挙結果の承認を行った。
講演中の日本経済新聞社 米州編集総局の篠原洋一局長
ジャパンハウスのMARCELO ARAUJO新館長
サンパウロ総領事館の楠彰首席領事
左から記念プレートを受け取る日本経済新聞社 米州編集総局の篠原洋一局長/贈呈する松永愛一郎会頭
DELOITTE TOUCHE TOHMATSUの森重秀一氏
左からDELOITTE TOUCHE TOHMATSUコンサルタントアドバイザーの池谷 裕一氏/監査ビジネス担当のレナート・リマ氏