ジャイル・ボルソナロ大統領候補はインジオ保護区の境界変更を拒否

ジャイル・ボルソナロ候補(PSL=社会自由党)は、新大統領に就任すれば現在申請されているインジオ保護区の129件の境界画定変更を中止すると表明している。

国立インジオ保護財団(Funai)では、現在申請中の129件の境界画定変更地域のインジオ保護区には先住民が12万人居住しており、境界画定変更地域の総面積はペルナンブーコ州の980万ヘクタールを上回る1,130万ヘクタールと発表している。

仮にパラー州内のタパジョー河の水力発電所、アマゾナス州マナウス市とローライマ州ボア・ヴィスタ市の送電線プロジェクトなど現在申請中の129件の境界画定変更が承認されれば、境界画定変更地域の総面積は15.0%減少の851.6万ヘクタールまで減少を余儀なくされると社会環境院(ISA)では指摘している。

ブラジル国内のインジオ保護区の大半は、北部地域並びに中西部地域の辺境地の熱帯雨林が大半であるが、先住民のインジオ保護区426カ所の土地面積は、ブラジル国土の14%に相当する1,170万ヘクタールに達している。

しかし既に境界画定変更地域の開発中のインフラ整備案件の鉄道並びに水力発電所建設、鉱山開発は継続を約束しているが、それ以外の案件は1センチメートルたりとも許可しないとジャイル・ボルソナロ候補は強調している。

先週Aprosoja Brasil協会のアントニオ・ガルヴァン会長は、ジャイル・ボルソナロ候補に対して、インジオ保護区の129件の境界画定変更を中止の再考を要請している。(2018年10月24日付けエスタード紙)

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