10月の広範囲消費者物価指数(IPCA-15)は0.58%と2015年以降では最高

ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、9月16 日から10月15 日の30 日間の10月のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA-15)は0.58%に達し、10月としては2015年以降では最高のインフレ指数を記録している。

また10月の過去12カ月間の広範囲消費者物価指数(IPCA-15)は、4.53%と中銀の今年のインフレ指数の中央目標値4.5%を僅かに上回っているものの連邦政府が容認しているインフレ中央目標値4.5%の±1.5%となる許容上限値6.0%~許容下限値3.0%に収まっている。

年内の中銀の通貨政策委員会(Copom)による政策誘導金利(Selic)決定は、10月30日及び31日、12月11日及び12日の2回残っているが、現在のSelic金利6.5%は、据え置かれるとHaitong de Investimento do Brasil銀行シニアエコノミストのフラヴィオ・セラーノ氏は予想している。

インフレ指数は低率でコントロールされており、また今後はレアル通貨に対するドル安の傾向が予想されるために、Selic金利の見直しの必要がないとQuantitas社エコノミストのジョアン・フェルナンデス氏はコメントしている。

10月の電力エネルギー料金は、前月までの7カ月連続での値上げから一転して0.08%減少した一方で、ガソリン価格は4.57%上昇、エタノール価格は6.02%上昇、ディーゼル燃料も5.71%上昇している。

食料品価格は9月の減少から一転して、トマト並びに果物、食肉が牽引して0.44%上昇したが、玉ねぎ並びに牛乳、鶏卵は安くなっている。(2018年10月24日付けエスタード紙)

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