ペトロブラス石油公社は、米国内に所有する米国ペトロブラス社傘下のパサデナ製油所の売却をシェブロン社と交渉中であるとロイター通信では発信している。
2005年1月にベルギー資本のトレーディング会社Astra/Transcor社がパサデナ製油所を4,250万ドルで買収、2006年9月にAstra社は、パサデナ製油所の50%を3億6,000万ドルでペトロブラスに譲渡。2012年6月にペトロブラスは、残りの50%を8億2,000万ドル支払って、パサデナ製油所を完全に買収していた経緯があった。
パサデナ製油所は、ラヴァ・ジャット作戦の汚職問題に絡んでいる物件と見られており、今年2月にペトロブラスによるバサデナ製油所の販売価格が低すぎるために、連邦会計検査院(TCU)の捜査対象になっている。
ペトロブラス石油公社では、負債軽減並びに石油・天然ガス開発向け資金調達のために、2017年~2018年の2年間で総額210億ドルに達する自社資産売却を進めているが、同製油所の売却も対象になっている。
米国内のシェールガス生産拡大に伴って、石油製油所の操業拡大需要が増加、シェブロン社をはじめ米国石油会社は、石油精製事業の拡大を余儀なくされている。(2018年10月26日付けエスタード紙)