ブラデスコ銀行、イタウー銀行、サンタンデール銀行、ブラジル銀行で構成される4大銀行の2018年第3四半期の純益伸び率は、前年同期比11.24%と二桁台増加の181億9,800万レアルに達すると予想されている。
4大銀行の今年第3四半期の純益伸び率11.24%は主に、一般消費者並びに中小企業向けのクレジット伸び率が牽引しているとGoldman Sachs銀行のアナリストは説明している。
中銀の統計によると、9月の前月比のクレジット部門拡大は、銀行スプレッドの縮小傾向並びに過去最低水準で推移しているクレジット延滞率減少が牽引しているとBB Investmentos社アナリストは説明している。
今年第2四半期の4大銀行の不良貸付残高(PDD)は、経済リセッションからの緩やかな回復による延滞率減少に伴って、前年同期比24.3%減少の132億レアルまで減少、2016年第1四半期の半分以下まで減少している。
第2四半期の4大銀行の不良貸付残高(PDD)は、低い延滞率やリスクの低い公務員並びに年金・恩給受給者向けの給与・年金口座連動型クレジット、住宅や自動車購入クレジットを中心に銀行スプレッドの低下傾向に伴って、減少傾向となっている。
4大銀行の今年第3四半期の純益伸び率は前年同期比11.24%増加、そのうちイタウー銀行は4.95%増加の65億6,000万レアル、ブラデスコ銀行は9.25%増加の52億6000万レアル、サンタンデール銀行は15.19%増加の29億8,000万レアル、、ブラジル銀行は25.52%増加の34億レアルを記録している。(2018年10月26日付けヴァロール紙)