今年10月のインフレ指数は予想を下回る0.45%に留まる

ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、2018年10月のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、9月の0.48%から更に減少の0.45%に低下して、11月はデフレになると予想されている。

今年10月の過去12カ月間のIPCA指数は、4.56%と先月の4.53%から僅かに上昇、Valor Data社による35金融機関の調査では、過去12カ月間のIPCA指数は4.66%、10月のIPCA指数は0.56%であった。

サフラ銀行では、今年のIPCA指数は前回予想の4.0%から3.9%と僅かに下方修正、MCM  Consultores社も4.2%から4.0%に下方修正、サンタンデール銀行は4.3%、UBS銀行は4.6%を予想している。

今年10月のIPCA指数のうちサービス部門の過去12カ月間のIPCA指数は、3.03%で2001年以降では最も低いインフレ指数を記録、サンタンデール銀行では11月のIPCA指数はマイナス0.11%とデフレを予想、1998年11月に記録したマイナス0.12%に次ぐ記録を予想している。

またテンデンシアス社の11月のIPCA指数は、マイナス0.01%を予想した一方でイタウー銀行では0.05%のインフレ指数を予想、過去12カ月間では4.3%に下がると予想している。

10月の燃料価格は0.92%上昇したものの、9月の1.69%値上げよりも低い調整となっていた。ガソリン並びにディーゼル価格は、2.44%上昇してIPCA指数を0.14%押し上げている。

今年9月の住居費は0.37%増加したが、10月は0.14%増加に留まった。前記同様に身の回り品は0.38%から0.25%、教育費は0.24%から0.04%、衛生・医療費は0.28%から0.27%とそれぞれ減少している。

しかし10月の飲料・食品価格は、前月の0.10%から0.59%増加してIPCA指数を0.15%押し上げている。日用品は0.11%から0.76%、衣類はマイナス0.02%から0.33%とそれぞれ上昇している。(2018年11月8日付けヴァロール紙)

 

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