ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、10月16 日~11月15 日の30 日間の11月のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA-15)は、僅か0.19%を記録して、11月としては2003年以降で最低のインフレ指数を記録している。
ブロードキャスト・プロジェクションによる金融機関対象による11月のインフレ調査では、0.25%が予想されていたにも関わらず、僅か0.19%に留まったために先物金利の減少に繋がる。
ジャイール・ボウソナロ新政権にとって、インフレ並びに金利は政権運営上で問題にならないとリオカトリック大学(PUC-RIO)社会科学センターのルイス・ロベルト・クーニャ教授は指摘している。
また良性のインフレシナリオは、12月11日及び12日に開催される中銀の通貨政策委員会(Copom)では、政策誘導金利 (Selic)は現在の6.5%に据置かれるとクーニャ教授は予想している。
11月のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA-15)が僅か0.19%に留まった要因として、電力エネルギー料金が1.46%値下げをテンデンシアス・コンスルトリア社エコノミストのマルシオ・ミラン氏は指摘している。
また11月の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、0.04%のデフレをテンデンシアス・コンスルトリア社は予想、イタウー銀行エコノミストのエルソン・テーレス氏は、0.05%のデフレを予想している。(2018年11月24日付けエスタード紙)