2018年10月の国庫庁のインフレ指数を差引いた経常的歳入は、前年同月比僅か0.14%増加の1,203億1,000万レアルに留まった一方で、石油ロイヤリティ収入やドル安の為替などの恩恵で、臨時歳入は前年同月比77.5%増加の115億7,100万レアルに達している。
今年8月から経常的歳入は安定的に推移している一方で、11月の経常的歳入は、企業側が税金を払えば利息と刑罰が軽減される制度である滞納税回収計画(Refis)による大幅な臨時歳入減少、2017年8月から燃料に対する社会統合基金/社会保険融資納付金(PIS/COFINS)の税率変更による歳入減少が予想されている。
今年10月の国庫庁の実質歳入総額は、緩やかな景気回復による経常的歳入増加も後押しして前年同月比4.12%増加の1,319億レアル、しかしアルゼンチンの為替危機の影響を受けて隣国向け輸出減少で、製造業部門の歳入減少に結び付いて寄与していない。
今年初め10カ月間の臨時歳入は54.1%増加の525億レアルを記録、経常的歳入総額は4.5%増加の1兆1,000億レアル、国庫庁の歳入総額は、2014年以降では最高となる前年同期比5.98%増加の1兆2,000億レアルを記録している。
今年初め10カ月間の法人所得税(IRPJ)並びに純益に対する社会納付金(CSLL)の歳入総額は21.4%増加の1,015億レアル、滞納税回収計画(Refis)による臨時歳入総額は851億レアルに達している。
今年10月の主な歳入として所得税は前年同月比7.9%増加の348億レアル、社会保障院(INSS)の歳入総額は337億レアル、社会保険融資納付金(COFINS)は210億レアル、純益に対する社会納付金(CSLL)は14.2%増加の84億レアルを記録している。(2018年11月28日付けヴァロール紙)