建材販売活性化でジョイントベンチャー立上

年間売上が3000億レアルに達する建材部門活性化のために、セメントメーカーのヴォトランチンセメント社並びに建材用鉄鋼メーカーゲルダウ社、建築用品メーカーチグレ社は共同でジョイントベンチャー企業を設立した。

同3社は経済リセッションからの回復が遅れている建材部門の活性化するために「Juntos Somos Mais」と銘打った優待プログラムを設立、ブラジル国内に存在する建材関連の15万店舗の大幅な販売促進を図る。

ブラジル国内最大のセメントメーカーで世界トップ10のヴォトランチンセメント社は世界14カ国で操業、昨年の売上は111億レアルに達している。またラテンアメリカ最大の鉄鋼メーカーで建材向け棒鋼生産では国内2位のゲルダウ社の売上は369億レアル。また建材用品生産ではトップメーカーのチグレ社の売上は25億7,000万レアルを記録している。

ヴォトランチンセメント社は、「Juntos Somos Mais」プログラム向け投資として3,000万レアルを支出、4万店舗並びに6万人の建設関連従事者に資材・機器や研修などの投資を行っている。

また同3社は建材部門活性化するために、建材業界のパートナー拡大を推進しており、漆喰メーカーのVedacit社並びに塗料メーカーのSuvinil社、瓦メーカーのEternit社、工具メーカーのBosch社並びにStam社 Ourlux社 Cozimax社 Ciser社 Casa Construtor社も「Juntos Somos Mais」優待プログラムを採用している。

今後24カ月間に「Juntos Somos Mais」優待プログラム向け5,000万レアルを投資して、10万店舗の加盟店並びに全国600万人のうち200万人の建設関連従事者に対して教育や研修の実施を目標としている。

この「Juntos Somos Mais」優待プログラムは、既に今年9月に日本の公正取引委員会に相当する経済防衛行政審議会(Cade)で承認されている。2019年のジョイントベンチャー企業の売上は5,000万レアルを見込んでいる。(2019年11月29日付けヴァロール紙)

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