2017年のブラジル人の平均税負担率は、連邦税並びに州税、市税など50種類以上の煩雑な税制でGDP比32.43%に達しているが、2013年の税負担率であるGDP比32.55%から僅かに低下している。
2017年のインフレ指数を差引いた実質GDP伸び率は1.0%増加に対して、国庫庁の歳入総額は緩やかな国内経済の回復並びに燃料に関する増税に伴って、GDP伸び率1.0%増加を上回る1.4%増加を記録している。
2017年の連邦政府の歳入総額は、全体の68.02%と前年から0.35%減少した一方で、州政府は25.72%、5500市町村の市役所の歳入総額は6.26%を占めていた。
ブラジルの税負担率であるGDP比32.43%はカナダの31.7%、米国26.0%、トルコ25.5%、チリの20.4%をそれぞれ上回っている一方で、デンマークのGDP比45.9%、ポルトガル34.4%、英国33.2%を下回っている。
またブラジルの税負担率は経済協力開発機構(OECD)加盟国平均のGDP比34.3%を下回っているものの、ブラジルの資本財やサービス財の税負担率は15.4%とOECD加盟国平均のGDP比11.4%を上回っている。(2018年12月3日付けエスタード紙)