今年11月の新車販売は前年同月比二桁増加

全国自動車工業会(Anfavea)の発表によると、2018年11月のトラックやバスを含む新車販売は、営業日数が同じであった前年同月比では13.0%増加の23万900台を記録している。

しかし11月の新車販売台数は営業日数が多かった前月比ではマイナス9.3%を記録、今年初め11カ月間では前年同期比15.0%増加の233万台を記録して2年連続で回復傾向を示している。

全国自動車工業会(Anfavea)では、今年の新車販売は前年比13.7%増加に相当する250万台を予想、今年の平均月間販売台数は21万2,000台、伝統的に12月の新車販売は、クリスマス商戦並びに在庫整理キャンペーンの影響で月間平均を上回っている。

Anfavea工業会では、2019年の新車販売は二桁台の増加を予想、GMのカルロス・ザルレンガ会長は、2019年の新車販売を280万台と予想して楽観的な見方をしている。

今年のトラックやバスを除く新車販売は、前年比14.0%増加の22万4,000台を全国自動車販売業者連盟(Fenabrave)では予想、そのうち自動車メーカーによるタクシードライバー向け販売並びにレンタル会社向け法人販売、障害者向け割引販売など自動車メーカーのディーラーを通さない直接販売は、全体の43.0%に達して過去15年間で最高記録となっている。

為替危機に直面しているアルゼンチン向け輸出が大幅に減少しているために、各自動車メーカーでは、中南米諸国への新たな販路開拓及び国内販売強化に迫られており、値引き率が大きく収益率の低い直接販売の拡大を余儀なくされている。

2017年のディーラーを通さない直接販売は全体の40%を突破、昨年11月の新車販売は22万1,300台、そのうちトラックやバスを除く新車の直接販売比率は43%に達していた。

緩やかな経済回復並びに金利の低下、一般消費者の景況感改善、自動車購入クレジット金利低下並びに延滞率低下なども追い風となって、GM社の今年11カ月間の直接販売は17.8%、フィアット社は19.0%に達している。

今年初め11カ月間のGM社の新車販売のマーケットシェアは17.5%、新車販売台数は39万8,200台、特にOnix車の販売は19万800台とトップシェアを確保しており、2位の現代自動車のHB20車の販売台数9万6,500台の約2倍で追従を許していない。

GM社に次いで今年初め11カ月間の新車販売では、ワーゲン社のマーケットシェアは14.9%の33万4,600台で2位を確保、3位にはフィアット社の13.3%で29万7,700台、フォード社は9.2%で20万7,400台、ルノーは8.6%で19万4,300台を記録している。(2018年12月4日付けエスタード紙)

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