アルゼンチン経済はリセッション入りが確定

2018年7月~9月のアルゼンチンのGDP伸び率は前四半期比マイナス0.7%、前年同四半期比ではマイナス3.5%と大幅な落ち込みを記録、再度リセッションに突入したとブラジル地理統計院(IBGE)のアルゼンチン版に当たる国家資料調査院(Indec)は発表している。

2018年第2四半期のアルゼンチンのGDP伸び率は、為替危機によるアルゼンチンペソ下落の影響を上回る旱魃による農産物の31.6%の減産が牽引して、前年同期比マイナス4.1%、前年同期比ではマイナス4.0%を記録している。

アルゼンチンペソの大幅な為替下落並びに実質賃金下落、失業率増加、投資減少などの影響で、今後1年間は経済リセッションの負のスパイラルに陥るために、今年第3四半期のアルゼンチンのGDP伸び率はマイナス3.5%をバークレイ銀行のアナリストは見込んでいる。

国際通貨基金(IMF)では、今年のアルゼンチンのGDP伸び率はマクリ政権誕生以降では最大の落込みであるマイナス2.6%を予想、2019年のGDP伸び率はマイナス1.6%を予想している。

国際通貨基金(IMF)が今年6月に設定した期間3年の同国向け信用枠500億ドルを更に70億ドル上澄して570億ドルに拡大することで合意した一方で、支援と引き換えにインフレ抑制のため緊縮予算の加速と経済へのマネーサプライの伸び凍結の約束を余儀なくされている。(2018年12月19日付けエスタード紙)

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