Oliver Stuenkel教授と100年の計を語る

FGV(ゼツリオ・バルガス財団、国際関係スクール)のオリヴァー・ストゥエンケル(Oliver Stuenkel)教授が会議所を訪問した。

訪問の目的は今後ますます世界経済の中心となるアジアの時代に相応しいエリート人材を、本気で作って行きたいと言う相談だ。

その為の施策として、同教授は先ずFGV内に日本語学科を設置、日本の諸大学(立命館、早稲田、東京大学)と提携・交流関係を深め、日本の政府機関や民間団体にも協力を仰ぎながら学生達を日本の大学で学ばせ、国際人エリートを育てたいと、相談を兼ねた意気込みをを語った。

平田事務局長は、同教授に手元にある「現代ブラジル事典」の2005年度版、2016年度版を差出、その事典の姉妹編(ポルトガル語で日本の全てが分る現代日本事典)の出版が、喫緊の課題となっている。企業人以外に学生の教材としても有効活用できる。是非とも中長期の計画下で協働・協力してほしいと同教授に求めた。
 
丁度、去る12月12日、JICA(独立行政法人 国際協力機構)の加用利彦理事長特別補佐(大学連携担当)が斉藤JICA所長と伴に会議所訪問の際にも「姉妹編」出版の必要性を説いたばかりだと伝え、同教授はその編纂出版に喜んで協力したいと賛同表明した。
 
本当に残念ながら、ブラジル日本移民が110年も経過している中、移民の子弟であれ、ここブラジルには本格的な日本研究者が皆無と言っても過言ではない!かつて当地の日系社会出身の大学教授や青年会議所(JCI)メンバーにも「姉妹編」の編纂を訴えて来たが、言語の障害等からか反応が乏しく、現時点ではその実現の可能性は低いと言わざるを得ない!

「今からでも遅くない、100年の計で人造りが先決だ。そのためには、アカデミックな大学機関の協力が欠かせない!」と現状を伝え、同教授も「是非とも一緒に取り組んで行きたい!」と、お互い抱負を語り合った。

左から平田事務局長/FGV(ゼツリオ・バルガス財団、国際関係スクール)のオリヴァー教授

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