就労・失業者管理センター(Caged)の発表によると、2018年11月の労働手帳に記載される正規雇用は5万8,664人を記録、11月の月間正規雇用としては2010年以降で最高記録となっている。
ブロードキャストプロジェクションによる調査では、今年11月の正規雇用は2万5,600人の予想であったにも関わらず、実際の正規雇用は予想の2倍以上の5万8,664人を記録、今年は1月から11カ月連続で正規雇用増加を記録している。
11月の部門別正規雇用では、ボルソナロ新政権への期待や一般消費者の景況感改善に伴って年末商戦向けの商業部門の正規雇用が8万8,587人を記録、サービス部門も3万4,319人の正規雇用を創出している。
一方11月の製造業部門の正規雇用は、年末商戦向けの生産ピークが8月~9月に留まったためにマイナス2万4,287人を記録、建設業部門は11月の降雨の影響を受けてマイナス1万3,854人、農畜産部門は、農産物生産の端境期の影響でマイナス2万3,692人を記録していた。
労働・雇用省では、今年の正規雇用を50万人以上と見込んでいるが、11月の過去12カ月間の正規雇用は51万7,733人、また例年12月の正規雇用は、商業部門の臨時雇用の解雇増加の影響で減少傾向を示している。
GDP伸び率が2.3%を記録した2013年11月の正規雇用は4万7,500人であったが、経済リセッション突入直前の2014年11月の正規雇用は8,400人、経済リセッション真っただ中の2015年11月はマイナス13万人、2016年11月もマイナス11万6,700人、2017年11月はマイナス1万2,300人まで減少していた。
2017年11月11日から施行された新労働法で許可されている断続的労働契約による今年11月の正規雇用は8,000人増加、パートタイム労働契約による正規雇用は1,734人を記録している。(2018年12月21日付けエスタード紙)