BNDES銀行によるトップ20プロジェクトの10プロジェクトで汚職疑惑

社会経済開発銀行(BNDES)は、ルーラ政権並びにジウマ政権時にペトロブラス石油公社や食品加工大手JBS社を世界的なメジャー企業への育成、公共事業などの大型プロジェクト向けクレジットを積極的に牽引してきた。

しかし2014年3月にペトロブラス石油公社関連のラヴァ・ジャット作戦関連汚職問題発覚した影響で、社会経済開発銀行(BNDES)による大型プロジェクト20件のうち10件で、不正入札やカルテル形成、過剰な見積、キックバックなどの汚職問題が発覚している。

社会経済開発銀行(BNDES)は民間企業や州政府向けの1万1,670件のプロジェクトにクレジットを供与、契約総額は5,736億7,000万レアル、そのうちトップ20プロジェクト向けのクレジット総額は、約10%に相当する601億5,000万レアルに達している。

連邦検察庁(MPF)及び連邦警察では、2012年に社会経済開発銀行(BNDES)から総額66億9,000万レアルのクレジット提供のペトロブラス石油公社傘下のジェツリオ・ヴァルガス製油所(Repar)並びにプラナルト製油所(Replan)、ヅッケ・デ・カシアス製油所(Reduc)に対して、2014年にラヴァ・ジャット作戦関連で捜査介入している。

また2011年に社会経済開発銀行(BNDES)から総額52億レアルのクレジット供与された原子力発電所アングラ3号のプロジェクトでは、Othon Luiz Pinheiro元総裁が汚職で逮捕されていた。(2019年1月8日付けエスタード紙)

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