ブラジル鉄道施術建設公社(VALEC)並びに半導体製造CEITEC社を清算

ジャイール・ボルソナロ新政権は、国庫庁の助成金の依存率が異常に高く、尚且つ従事する公務員給与を支給する収入のないブラジル鉄道施術建設公社(VALEC)並びにポルト・アレグレ市に半導体製造目的で設立されたCEITEC社の清算を発表している。

VALEC公社並びにCEITEC社に従事する公務員総数1,177人は公社の清算に伴って解雇を余儀なくされ、また両公社の資産は負債支払いのために、すべて処分される計画となっている。

CEITEC社はブラジル初となる国内設計による半導体デバイス製造を目的として2011年に南大河州ポルト・アレグレ市に設立、現在194人の従業員を擁しており、従業員の平均サラリーは8,600レアル、2017年に国庫庁から7,500万レアルの助成金を支給されている。

ボルソナロ新政権では、鉄道網の民営化加速するためにブラジル鉄道施術建設公社(VALEC)を廃止、運輸省輸送インフラ局(Dnit)が民営化を一括して推進する。

ブラジル鉄道施術建設公社(VALEC)は、2008年にルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ元大統領によって再設立され、南北鉄道やFiol鉄道のインフラ整備や建設に携わっているが、同公社幹部は連邦警察や検察庁から汚職関連不正を指摘されている。

ブラジル鉄道施術建設公社(VALEC)の純資産は119億レアル、2017年の国庫庁から2億5,900万レアルの助成金を受け取っており、2017年は9億4,740万レアルの赤字を計上、従業員総数は983人、平均サラリーは9,500レアルとなっている。(2019年1月10日付けエスタード紙)

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