ブラジル履物工業会(ABICALÇADOS)の発表によると、2018年のブラジルの履物輸出は前年比10.8%減少の1億1,347万促、輸出金額は10.5%減少の9億7,600万ドルを記録している。
昨年12月の履物輸出は、不透明な大統領選挙による為替変動、米国金利の引上げ、5月末から11日間継続したトラック運転手の国道封鎖抗議デモによる物流問題発生の後遺症、製造コスト上昇などの要因で前年同月比24.3%減少の1,300万促、輸出金額は16.5%減少の9,760万ドルに留まったとABICALÇADOSのエイトール・クレイン会長は指摘している。
今年のブラジルの履物輸出は、米中貿易摩擦の激化による中国の履物製品に替わるアジアの他地域からの輸出拡大予想にも拘らず、ブラジルの履物輸出は拡大すると予想されている。
昨年のブラジル製履物の米国輸出は前年比5.0%減少の1,076万促にも拘らず、輸出相手国ではトップを維持、輸出金額は12.2%減少の1億6,678万ドル、2位はアルゼンチン向けで2.0%増加の1,180万促、輸出金額は5.2%減少の1億3,938万ドルであった。
一方ブラジルの履物輸入は前年比11.8%増加の2,660万促、輸入金額は2.2%増加の3億4,755万ドル、特に中国並びにパラグアイ、ヴェトナムからの輸入履物が大半を占めている。(2019年1月11日付けヴァロール紙)