ペトロブラス石油公社の2019年~2023年の新5か年投資計画による投資総額は841億ドル、そのうち石油・天然ガス開発並びに生産向け投資は大半の688億ドルを占める。
また同社では、コア事業の石油・天然ガス開発並びに生産に資本を集中するために、ポートフォーリオ事業である燃料配給事業やロジステック、石油製油所、陸上・岩塩層上海上油田の権益を積極的に売却するとロベルト・カステロ・ブランコ新総裁は2週間前の就任式で発表している。
ペトロブラスでは、北東部地域の2カ所の石油製油所並びに南部地域の2カ所の石油製油所の60%の株式の売却を計画していたが、経済防衛行政審議会(Cade)は、更に南東部地域の石油製油所売却も推奨している。
石油・天然ガス開発並びに生産向け投資総額688億ドルのうち481億6,000万ドルは生産開発向け投資、16%に相当する110億ドルは石油・天然ガス開発向け投資、96億ドルはP&D事業部並びにインフラ部門に割り当てられる。
プレソルト原油生産向けFPSO(洋上浮体式生産・貯蔵・積出施設)の石油採掘向けプラットフォームとして、新たにBuzios5が2021年から操業開始予定、Parque das Baleias並びにMero2も2022年から操業開始、Marlim1は2022年から再操業開始が予定されている。
また石油採掘向けプラットフォームSergipe並びにItapuは2023年から操業開始、Marlim2は2023年から再操業開始が予定されている。
昨年の計画ではペトロブラスの2020年にEBITDA有利子負債倍率2.5倍までの引き下げを目標にしていたが、新しい計画では2020年のEBITDA有利子負債倍率は1.5倍以下に変更している。
またペトロブラスは2023年までに風力発電事業並びに太陽光発電事業、バイオ燃料事業部門に総額4億ドルを投資する(2019年1月14日付けヴァロール紙)