食品部会主催のブラジル味の素㈲社リメイラ工場見学会

2019年1月28日、食品部会(黑崎正吉部会長・ブラジル味の素社長)主催でブラジル味の素㈲社のリメイラ工場の見学会が行われ、会議所からは主に食品部会メンバー等合計26人が参加した。

味の素リメイラ工場は1977年に建設され、現在は約1800人の社員を雇い、資源循環型(バイオサイクル)生産方式を導入しており、生産工程で出た残さを廃棄をせず、副成物として飼料や有機肥料にするなど資源を効率的に利用している。

黑崎社長及びカルロス・タカタ事業所長によるレクチャールームでのプレゼンテーション後、敷地内のバスツアーが行われ、桜井通成工場長及び津田雅之企画開発シニアマネージャーの案内のもとで生産工場内を見学し、ほぼ自動化されている食品調味料包装や物流センター等を見学した。

味の素が提供した昼食の後、降旗英樹副部会長および秋元壮介副部会長から黑崎社長にプレートを渡され最後に記念写真の撮影が行われたあと、サンパウロに戻った。晴天に恵まれた有意義な工場見学となった。

平田事務局長の見学会感想語録:

  • 食品部会長自らのイニシアチブで開催、同業他社の部会員にも自社をオープン披露、相互啓発する見学会。
  • 行のバスで突然、サプライズ・クイズを出題(Q:ブラジル創業から何年?A:1956年から60余年、、出題5問)工場までの距離130Kmは頭の体操で楽しい一時に。
  • グループで最大規模を誇るリメイラ工場着:150ha(東京ドーム30個分:クイズの1つ)の広大な敷地面積に10haの建屋面積、晴天に恵まれ緑の芝が一際映える。
  • 構内道路脇には歴代の社長や本社要人訪問による記念植樹林が勢いよく育っている。年輪は異なるが静かに威光を放っている。
  • 化学コンビナートのようなタンク・パイプラインが四方八方に張り巡らされていて素人には分らない。パッケージ等のラインは自働化・ロボット化で人影少ない24時間操業。多品種少量化ラインも僅かながら健在・共存・協働。
  • BioCycle100%、水のリサイクル・ドライ洗浄・水道蛇口に至る節水が徹底、水の使用量は20年間で13分の1に激減。
  • ウッドチップ換算50トンのバイオマス・ボイラーを導入、太陽光発電等々を設置、非常に環境に優しい省エネ・省資源対応の近代的な工場。
  • 素晴らしい環境下で人材を育成、人事・労働問題は皆無。質疑応答で、その秘訣を探る参加者。有意義な見学会がそこにある。
  • 食の安心・安全を保証する「味の素」、「SAZON」、「VONO」、「AJISAL」、「粉末ジュース」等々の人気商品が市場に定着、大きなシェアーを確保。
  • ASV(Ajinomoto Group Shared)を中核にミッションとビジョン実現に向け、日々の弛まぬ努力・奮闘の結果が高収益を生み、今日も研究開発に余念がない味の素グループ、リメイラ工場。
  • 帰途、人気商品を手土産にバス内でも乾杯のサプライズ。楽しい見学会で始まり楽しい見学会で無事に終了。
  • 黒崎部会長ほかブラジル味の素の関係者、又食品部会員の皆様に対し心からお礼を申し上げます。

レクチャールームでの説明会の模様

左から平田事務局長、降旗副部会長、秋元副部会長、黑崎社長。降旗副部会長と秋元副部会長より黑崎社長に感謝プレートが渡された。

工場見学後、記念撮影。

(Fotos: Alexandre Kuba/CCIJB)

 

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