2018年の鉱工業生産伸び率は前年比1.1%増加に留まる

ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、5月末から11日間継続したトラック運転手の国道封鎖抗議デモによる物流問題発生の後遺症やアルゼンチンの為替危機、不透明な大統領選挙の影響が相乗効果となって、2018年の鉱工業生産伸び率は僅かに前年比1.1%増加に留まった。

昨年第1四半期の鉱工業生産伸び率は3.1%と大幅に増加したが、トラック運転手の国道封鎖抗議デモや不透明な大統領選挙の影響で、昨年第4四半期の鉱工業生産伸び率はマイナス1.1%を記録していた。

トラック運転手の国道封鎖抗議デモや不透明な大統領選挙予想で、企業経営者の景況感が大きく悪化したとみずほ銀行ストラテジストのルシアーノ・ロスタルゴ氏は説明している。

昨年下半期の鉱工業生産伸び率調査では、10月が0.3%増加、12月が0.2%増加と僅か2カ月間だけ増加したとブラジル地理統計院(IBGE)鉱工業部門担当のアンドレ・マセード部長は指摘している。

昨年12月の資本財部門の生産伸び率はピーク時の2013年9月の39%に留まり、年末2カ月間が特に悪化している。また昨年12月の耐久消費財の生産伸び率はピーク時の2013年9月の31.9%に留まっている。(2019年2月2日付けエスタード紙)

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