GM社はサン・ジョゼ・ドス・カンポス工場従業員とサラリーカットで合意

昨日GM社のサンパウロ州サン・ジョゼ・ドス・カンポス工場の従業員総会で、会社側が要求していたサラリーカットやベネフィットの削減などで合意に達した。

ブラジルGM社はブラジル国内でトップシェアを占めているにも関わらず、ブラジル並びに南米支店では赤字を計上、今年1月下旬にGM本社のMary Barra社長は、赤字体質の支店に投資継続は意味がないために、短期間のうちでの黒字計上のためのコストカットができないならブラジルからの撤退も仄めかしていた経緯があった。

GM社が要求していたサラリーカットやベネフィットの削減合意に対して、会社側は新しいモデル開発に50億レアルの投資を約束したが、今後はサンパウロ州政府やパーツサプライヤーとの交渉を残している。

GM社サン・ジョゼ・ドス・カンポス工場では4,800人の従業員がピックアップのS-10車並びにボディオンフレーム型のSUVのTrailblazer車(トレイルブレイザー:先駆者)を生産、昨年のS-10車並びにTrailblazer車の販売台数は3万5,600台であった。

GM社の新規投資総額は100億レアルにも拘らず、サン・ジョゼ・ドス・カンポス市の金属総連は正確な投資総額を把握していないが、GM社のレナート・アルメイダ副社長は、S-10車の新規モデルと未発表の新規モデル投入を予定している。

GM社ではサンパウロ州内のサン・カエターノ・ド・スール市の金属労連と交渉中であるが、サンパウロ州政府とは、商品流通サービス税(ICMS)クレジット相殺で交渉、サン・カエターノ・ド・スール市役所とは、最低課税率2.0%の市税であるサービス税(ISS)並びに都市不動産所有税(IPTU)の免税で交渉中となっている。(2019年2月8日付けエスタード紙)

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