2018年のブラジルの7種類の国際コモディティ商品輸出総額は全体の50.2%に相当する1,203億ドルに達しているとブラジル応用経済研究所(IPEA)エコノミストのフェルナンド・リベイロ氏は指摘している。
昨年の輸出全体の50.2%を占めた7種類の国際コモディティ商品は、大豆派生品並びに原油、鉄鉱石、食肉、パルプ、砂糖、コーヒーが占めており、2011年の51.4%に次ぐ占有率を記録している。
2015年~2016年の7種類の国際コモディティ商品の輸出比率は45%前後で推移したが、2017年~2018年は国際コモディティ商品の平均価格の21%上昇に伴って、国際コモディティ商品の輸出比率が拡大している。
昨年の7種類の国際コモディティ商品のうち大豆派生品の輸出額は前年比29%増加の409億ドル、大豆派生品輸出量は22.7%増加、輸出価格は5.3%増加、昨年の大豆派生品輸出比率は17.0%と2017年の14.57%から増加している。
また昨年の原油輸出は前年比51.0%増加の251億ドル、輸出比率は2017年の7.64%から10.48%に上昇、原油輸出量は12.4%増加、輸出価格は34.4%増加している。
昨年のパルプ輸出比率は前年の2.91%から3.48%に上昇、パルプ価格は19.0%増加、輸出量も10.4%増加、また昨年の鉄鉱石輸出比率は8.43%と前年の8.82%から減少している。
2000年のブラジルのコモディティ商品の輸出比率は25.2%であったが、2008年には38.7%に上昇、2011年はピークの51.4%を記録、その後は45%前後で推移してきていた。(2019年2月11日付けヴァロール紙)