ペトロブラスはES州の大油田認知で31億レアルの支払に合意

ペトロブラス石油公社は、過去5年間に亘ってエスピリット・サント州の岩塩層下(プレソルト)原油開発のBC-60鉱区NOVO JUBARTE油田の権益でブラジル石油監督庁(ANP)と争っていた。

ペトロブラスは、昨年末にブラジル石油監督庁(ANP)とNOVO JUBARTE油田は周辺の7油田とプレソルト層で繋がっている巨大油田であることを確認で合意した。

ペトロブラスは、BC-60鉱区に関してエスピリット・サント州政府に31億レアルの負債支払いで合意、11億レアルは今年4月に現金払い、残金は60カ月の分割払いで合意している。

2013年にエスピリット・サント州政府は、ブラジル石油監督庁(ANP)に対して、ペトロブラスが主張しているNOVO JUBARTE油田は、周辺の7油田とプレソルト層で繋がっている巨大油田であると異議申し立てを行っていた経緯があった。

昨年末にペトロブラスとANP監督庁は、NOVO JUBARTE油田を形成する周辺の7油田の中で、Jubarte油田並びにBaleia Azul油田、Baleia Franca油田全て、Cachalote油田並びにPirambu油田の一部は繋がっていると認知、Caxareu油田並びにManganga油田のごく一部も認知した。

7油田が繋がっているNOVO JUBARTE油田の原油生産は、リオ市バーラ・ダ・チジュカ海岸から直線距離で80キロメートルに位置するプレソルトのルーラ油田に次ぐ大油田となっている。

ペトロブラスではNOVO JUBARTE油田への投資総額は83億レアル、今後20年間の原油生産で257億レアルの収益をそれぞれ予想、ペトロブラスは2029年まで原油生産の権益を擁している。

2016年からプレソルト原油生産向けFPSO(洋上浮体式生産・貯蔵・積出施設)の石油採掘向けプラットフォームで原油生産しているParque das Baleias油田では既に5億4,100万バレルを生産、2022年には日産10万バレルの原油生産が可能なFPSOプラットフォームが操業開始の予定となっている。(2019年2月14日付けエスタード紙)

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