サンパウロ州内の不動産業界企業が加盟するサンパウロ不動産関連業者組合(Secovi-SP)では、2019年のサンパウロ市内の新築住宅販売は、前年比二桁増加の158億レアルに達すると予想している。
昨年のサンパウロ州内の新築住宅の1平方メートル当たりの価格は、前年比5.93%増加の9,085レアル、2寝室までの新築住宅の1平方メートル当たりの価格は前年比2.54%増加した一方で、3寝室以上の住宅は9.43%増加している。
過去数年間は経済リセッションの影響で、一般消費者は住宅価格の値下がりを期待して買い控えていたとサンパウロ不動産関連業者組合(Secovi-SP)のバジリオ・ジャフェット会長は説明している。
2018年のサンパウロ市内の新築住宅販売は、前年比27.0%増加の2万9,929軒と年間平均の2万7,600軒を上回り、また新築住宅リリース軒数は、前年比4.4%増加の3万2,762軒に達して年間平均の3万軒を上回っている。
昨年のサンパウロ市内の新築住宅販売は、5月末のトラック運転手によるストライキまでは順調に推移していたが、不透明な大統領選挙も後押しして第3四半期は悪化していた。
しかし今年はジャイール・ボルソナロ新政権による年金改革法案が国会を通過すれば、景気回復に伴って不動産業界に活気が戻るとジャフェット会長は期待している。(2019年月21日付けヴァロール紙)