2018年のGDP伸び率は1.2%前後か

2018年の正式なGDP伸び率は今月28日にブラジル地理統計院(IBGE)から発表されるが、Valor Data社の22金融機関対象の調査によると、2018年の平均GDP伸び率は、1.2%増加と2017年の1.1%増加と同程度と予想されている。

2018年第4四半期のGDP伸び率は不透明な大統領選挙が影響して前四半期比僅か0.1%増加に留まって、前四半期のGDP伸び率0.8%増加から大幅に落ち込んでいる。

2019年のGDP伸び率は2.3%増加と年初予想の3.0%増加から大幅に下方修正されている。Fator銀行は昨年のGDP伸び率を1.1%増加、今年のGDP伸び率を1.8%増加と予想している。

2018年第3四半期の一般家庭消費のGDP伸び率は前四半期比0.6%増加、第4四半期は0.2%増加、昨年通年では1.8%増加予想、2017年の一般家庭消費のGDP伸び率は、引出が禁止されていた勤続期間保障基金(FGTS)の3月10日からの積立金解禁で一般消費者は負債軽減に充てたり、小売部門での消費財購入などの影響で2.3%増加していた。

また前記同様に2018年第3四半期の公共投資は0.3%増加、第4四半期は0.0%、昨年通年は0.0%と社会経済開発銀行(BNDES)の公共投資向けクレジット減少も影響している。

2018年第3四半期の住宅投資、設備投資や公共投資などの国内総固定資本形成(FBCF)部門のGDP伸び率は6.6%増加、第4四半期は、不透明な大統領選挙が影響してマイナス1.8%、昨年通年では4.0%増加している。

2018年第3四半期の輸出は6.7%増加、輸入は10.2%増加、前記同様に第4四半期は3.7%増加、マイナス5.8%、昨年通年では3.9%増加、8.1%増加、昨年の貿易統計は、ペトロブラス石油公社のRepetroプログラムによる石油・天然ガス開発用プラットフォームの約150億ドルに達する会計処理が影響している。

また2018年第3四半期の農畜産部門のGDP伸び率は0.7%増加、鉱工業部門は0.4%増加、サービス部門は0.5%増加、前記同様に第4四半期は0.6%増加、マイナス0.8%、0.5%増加、通年では0.7%増加、0.4%増加、1.4%増加している。(2019年2月25日付けヴァロール紙)

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