2018年の北東部地域のGDP伸び率は全国平均の半分に留まる

2018年の北東部地域の平均GDP伸び率は、全国平均のGDP1.1%増加の半分に相当する0.6%増加に留まったとテンデンシアス・コンスルトリア社では見込んでいる。

また今年の北東部地域の平均GDP伸び率は、依然として労働手帳に記載されない非正規労働者の比率が他の地域よりも高く、また雇用拡大に繋がるインフラ整備部門プロジェクトが遅れているために、全国平均のGDP伸び率2.0%を下回る1.9%増加に留まると予想されている。

今年の南部地域のGDP伸び率は全国平均と同じ2.0%増加、中西部地域は2.3%増加、北部地域は3.5%増加とそれぞれ全国平均を上回ると予想されているが、製造業部門が牽引する南東部地域は、全国平均を下回る1.9%増加に留まると予想されている。

しかし北東部地域の平均GDP伸び率は、インフラ部門向けプロジェクト拡大で2010年代初めまで全国平均を上回っていたが、2014年末に連邦警察の特別捜査「第7次ラヴァ・ジャット作戦」開始、また経済リセッション突入でインフラプロジェクトが軒並み中止となり、2015年並びに2016年のGDP伸び率はマイナス4.0%を記録、全国平均GDP伸び率のマイナス3.4%よりも悪化していた。

北東部地域のGDPは全国の14.3%を占めて中西部地域の10%、北部地域の5.4%をそれぞれ上回っているが、南部地域の17%、南東部地域の53.2%を大幅に下回っている。

2018年の中西部地域のGDP伸び率は、北東部地域と同率の0.6%増加してブラジルの平均GDP伸び率1.1%増加を下回ったが、北部地域のGDP伸び率は2.3%増加してトップ、南部地域は1.3%増加、南東部地域は1.1%増加して全国平均を上回った。

2018年の北東部地域のサービス部門GDP伸び率はマイナス0.1%、特にペルナンブーコ州はマイナス1.0%、バイア州マイナス3.3%、セアラー州はマイナス7.1%を記録している。

また昨年の北東部地域の広範囲小売部門のGDP伸び率は、全国平均の5.0%を下回った。ペルナンブーコ州は1.7%増加、バイア州1.5%増加、セアラー州は2.7%に留まった。

前記同様に昨年の北東部地域の鉱工業部門のGDP伸び率は、全国平均の1.1%増加に対して、バイア州は0.8%増加、セアラー州0.4%増加で全国平均を下回ったが、唯一ペルナンブーコ州は4.1%増加していた。(2019年3月13日付けヴァロール紙)

 

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