2019年初め2カ月間の経常収支は、前年同期比7.9%減少の76億7,800万ドルを記録したが、中銀では今年3月の経常収支は20億ドルの黒字計上を見込んでおり、今年第1四半期の経常収支赤字は前年同期比37%縮小する可能性がある。
昨年末の中銀は、今年のGDP伸び率を2.4%増加と予想、今年の経常収支赤字を356億ドルと昨年の2倍の赤字を予想していたにも関わらず、国内経済の回復遅れで輸入減少に伴って、経常収支赤字は減少すると予想、経済省では今年のGDP伸び率を2.2%増加、金融市場では2.0%増加を予想している。
今年2月の経常収支赤字は11億3,400万ドルと前年同月の20億4,300万ドルの約半分の赤字に留まっている。今年2月の輸出はマイナス6.1%、輸入はマイナス10.6%、貿易収支は23%増加の31億6,100万ドルを記録している。
今年2月の国際旅行収支は、平均レアルの為替がR$3.75とドル高の為替の影響で13億200万ドルと平均レアルの為替がR$3.24であった昨年2月の11億4,500万ドルに減少している。
また機械・装置の国際賃貸料収支は昨年2月の11億4,500万ドルから今年2月は8億9,400万ドルに減少、今年2月のサービス収支は20億5,800万ドルの赤字を記録したが、昨年2月の26億2,900万ドルの赤字から大幅に減少している。
今年2月の配当金・利益、利払いなどの所得収支は、昨年2月の22億7,300万ドルから24億600万ドルの赤字に拡大、特に配当金・利益送金は前年同月比19.5%増加している。
今年2月の過去12カ月間の経常収支赤字はGDP比0.74%に相当する138億5,200万ドルを記録したが、海外投資家による対内直接投資総額はGDP比4.77%に相当する895億1,000万ドルで、経常収支赤字を大幅にカバーしている。
今年初め2カ月間の経常収支は77億ドルの赤字を計上、そのうち貿易収支は48億ドルの黒字を計上、輸出総額は347億ドル、輸入総額は299億ドル、サービス収支は46億ドルの赤字計上、そのうち輸送収支は10億ドルの赤字、国債旅行収支は17億ドルの赤字、機械・装置の賃貸収支は17億ドルの赤字、金利支払いは51億ドルの赤字、利益・配当金送金は32億ドルの赤字を計上している。(2019年3月26日付けヴァロール紙)