今年2月の一般小売販売は前月並みで浮上せず

ブラジル地理統計院(IBGE)の月間小売調査(PMC)によると、2019年2月の自動車並びに建材を除く一般小売販売は前月比同率を記録、ジャイール・ボルソナロ新政権への期待に反して内需の回復傾向を示していない。

昨年12月~今年2月の月間平均小売販売は、前月の0.5%増加から一転してマイナス0.6%を記録、また前年同期比では3.9%増加、今年初め2カ月間では2.8%増加、2月の過去12カ月間の一般小売販売は2.3%増加している。

また今年2月の自動車並びに建材を含む広範囲小売販売は、前月比マイナス0.8%と前月の1.0%増加から反転して減少に転じており、昨年12月~今年2月の月間平均広範囲小売販売は、前月の0.2%増加からマイナス0.5%と減少に転じている。

今年2月の広範囲小売販売は前年同月比7.7%増加、今年初め2カ月間では5.4%増加、2月の過去12カ月間の広範囲小売販売は、前月の4.7%増加から4.9%増加と僅かに上昇している。

今年2月の一般小売販売の8セクターのうち4セクターでは前月比増加、特に繊維・衣料・履物セクターは4.4%増加、日用雑貨・装身具類セクターは1.0%増加、書籍類・印刷物・製本セクターは0.2%増加、医薬品・香水・化粧品・医療機器セクターは0.1%増加を記録している。

一方ハイパー・スーパーマーケット・食料品・飲料・嗜好品セクターはマイナス0.7%、燃料・潤滑油セクターはマイナス0.9%、家具・家電セクターはマイナス0.3%、情報機器・事務機器・通信機器セクターはマイナス3.0%を記録している。

今年2月の広範囲小売販売の四輪・二輪・パーツセクターは、前月比マイナス0.9%と前月の5.8%増加から一転してマイナスを記録、建材セクターはマイナス0.3%と前月の0.2%増加からマイナスに転じている。

今年2月の一般小売販売の前年同月のセクター別比較では、今年のカーニバルは3月に実施された要因で、2月の営業日数は前年同月比2日間増加した要因で8セクターのうち7セクターで増加していた。

特に日用雑貨・装身具類セクターは10.7%と二桁増加、医薬品・香水・化粧品・医療機器セクターも10.1%増加、ハイパー・スーパーマーケット・食料品・飲料・嗜好品セクターは1.5%増加、繊維・衣料・履物セクターも10.7%増加している。

燃料・潤滑油セクターは3.0%増加、家具・家電セクターは2.7%増加、情報機器・事務機器・通信機器セクターは2.9%増加したが、唯一書籍類・印刷物・製本セクターはマイナス24.3%を記録している。

また前記同様に今年2月の広範囲小売販売は前年同月比7.7%増加、四輪・二輪・パーツセクターは19.4%と大幅増加、建材セクターも9.3%と大幅に増加していた。(2019年4月10日のブラジル地理統計院(IBGE)サイトより抜粋)

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