昨日のブラジリアに於ける全国市長との会合で、パウロ・ゲーデス経済相は、ペトロブラス石油公社の独占的な石油製油所事業撤廃並びに石油配給事業分散で、一般消費者向けプロパンガス価格の引き下げを強調した。
ゲーデス経済相は、今後2年以内に一般家庭のプロパンガス価格を石油製油所の独占事業廃止並びに6社で独占しているガス配給事業の分散で50%以下にすると豪語している。
全国LPG仲介配給業者組合(Sindigas)では、ブラジル全土の一般家庭用プロパンガス配給の90%は6社だけで独占しているために、カルテル形成が容易でブラジルのプロパンガス価格が先進諸国よりも高額になる要因となっている。
ブラジルの天然ガスの熱量単位BTU当たりの価格は12ドルと石油・天然ガスの産油大国の米国の3ドルの4倍に相当、また天然ガス生産が殆どない日本やヨーロッパ諸国の平均価格7ドルを大幅に上回っている。(2019年4月10日付けエスタード紙)