事務局便り JD-027/19
2019年4月11日
会員各位
以下の通り、JICAブラジル事務所長より「民間事業者による鉄道整備法案(PLS No. 261, de 2018)に係るコメント・ご意見の募集」のご案内を頂きました。
コメント・ご意見のある会員企業は、下記の要領で直接JICAブラジル事務所様にご連絡くださいます様お願い申し上げます。
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メール件名:【ご案内】民間事業者による鉄道整備法案(PLS No. 261, de 2018)に係るコメント・ご意見の募集
関係各位
平素お世話になっております。
突然のご連絡となり誠に恐れ入りますが、標記の件につきご案内させていただきます。
現在、伯インフラ省の主導により、民間事業者による国内鉄道整備事業(貨物・旅客)に係る法案(Projeto de Lei do Senado no. 261, de 2018)整備のための各種検討が行われています(※)。法案検討に当たりワーキンググループも形成され、同省からの求めに応じ、JICA・日本大使館は、先般開催されたWGへ参加し、インフラ省担当官と法案に係る意見交換等を行いました。
※本法案自体は、José Serra上院議員により提案されているもの。
インフラ省からは、本法案の策定にあたっては、旅客鉄道における特に沿線開発について日本の経験を参考にしているとの説明があり、実際に法案ペーパーにもその旨の記載がみられます。さらにWG参加を通じて日本の経験や事例についてコメントを求められており、この事実からも、日本の知見と経験の共有に高い期待が寄せられていることが伺えます。なお貨物鉄道については米国の事例を参考にしているとのことであり、別途ワーキンググループが設けられているようです。
このようにブラジルの鉄道事業開発を大きく変えうる重要法案の策定段階に参加し直接的なインプットができるプロセスが与えられたことを我々も非常に貴重な機会と捉えており、この機会を最大限に活用すべく、同法の当事者ともなりうる日本企業の皆様にも広く法案策定に係る状況を共有させていただくとともに、法案へのご意見やコメントを皆さまから募り伯政府側へ共有させていただきたいと考えております。
なお先のWGで日本側からは、沿線開発における事業者と行政(自治体等)の関係についての簡単な説明、また意見提示として、本法案が投資促進を企図していることはわかるものの開発事業の実施過程で、別の関連法令や規定(例えば、新システム・機器の導入や認証に係る規制)がハードルとなり当該開発事業が中断してしまうような事態は回避しなければならず伯政府側の調整役割も引き続き必要、等をコメントしています。
<依頼内容>
民間事業者による鉄道整備事業に係る法案(Projeto de Lei do Senado no. 261, de 2018)に係るコメント・意見の募集
同法案は以下サイトより入手可
https://legis.senado.leg.br/sdleg-getter/documento?dm=7736239&ts=1553283720677&disposition=inline
また同法案の検討状況、関連文書等は以下より確認可
https://www25.senado.leg.br/web/atividade/materias/-/materia/133432
<作業の手順>
1. 法案に目を通していただき、規定条項へのコメントや、本法案自体へのご意見、法令策定への期待または懸念等全体的な評価、等があればまとめていただく。
2. 上記コメント・ご意見をJICAブラジル事務所へメールにて送付いただく。メール件名は、「PLS No.261/2018に係るコメント」としていただきますようお願いいたします。
送信先:br_oso_rep@jica.go.jp
送付締切:2019年4月22日(月)17時迄
本件に係る問合先:JICAブラジル事務所 谷口(たにぐち)61-3321-6465
※頂戴したコメントやご意見は、JICAおよび日本大使館にて整理・取りまとめ後、インフラ省へ共有させていただきます。
※本法案検討の最終プロセスとして、インフラ省内では、5月頃に関係省庁や事業関係者を対象とした法案説明のためのイベントの開催が検討されています。開催自体はまだ調整中ではあるものの、パブリックコメントの位置づけとして本イベントを活用し、法案を最終化する予定と聞いています。
ブラジルの新たな鉄道整備事業法案への知見の共有と、この法令の運用のもと、事業開発そのものへの日本のノウハウや技術が移転されることも期待しつつ、皆様からの多くのコメント・ご意見をお待ち申し上げております。
JICAブラジル事務所長 佐藤洋史
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