国庫庁の正式な3月の税収決算は月末に発表されるが、ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)の調査では、2019年3月のインフレ指数を差引いた実質歳入総額は、前年同月比0.2%増加の1,107億レアルを予想している。
景気回復遅れで今年3月の国庫庁の歳入は空回りしており、石油派生品の国際コモディティ価格上昇並びにドル高為替の影響で、臨時歳入が前年同月比9.0%増加して牽引しているとIbre/FGV調査員のVilma da Conceição Pinto氏は説明している。
また今年3月の経常的歳入は前年同月比僅か0.02%増加、そのうち工業製品税(IPI)は6.3%増加、所得税は0.1%増加、輸入税(II)はマイナス1.8%を記録している。
社会統合基金(PIS)は3.4%増加、社会保険融資納付金(COFINS)は1.4%増加、社会保障院(INSS)の収入は0.7%増加して、僅かながら失業率の改善傾向を示している。(2019年4月17日付けヴァロール紙)