2018年のクラウドファンディング市場が大幅拡大

インターネットを通じて不特定多数の人々に比較的少額の資金提供を呼びかけ、一定額が集まった時点でプロジェクトを実行することで、資金調達のリスクを低減することが可能になるクラウドファンディング規制が2017年に有価証券取引委員会(CVM)で承認された。

2018年のクラウドファンディングによる投資金総額は前年比110%増加の4,600万レアル、有価証券取引委員会(CVM)での承認前の対2016年比では451%増加している。

クラウドファンディングで資金提供を目的とした出資者とアイデアやプロダクト制作のプロジェクトを通じて資金調達を目的としたスタートアップ企業オーナーをマッチングさせるプラットフォームサイトを擁する2016年のプラットフォーム企業数は僅か4社、2017年は5社であったが、クラウドファンディング規制法案後の2018年は14社に急増している。

2016年のクラウドファンディングの平均投資額は34万7,600レアル、2017年は58万3,400レアル、2018年は一挙に100万レアルに増加、有価証券取引委員会(CVM)では、1件当たり最高500万レアルに資金調達を認めている。

クラウドファンディングプラットフォーム企業Eqseed社は、昨年11企業に対して1,280万レアルの資金調達、Eqseed社の自社向け資金調達は250万レアルに達している。

また2016年のクラウドファンディング関連の投資家は1,099人であったが、2017年は2,467人に倍増、2018年は8,966人と前年比3.5倍と投資家の認知度が急上昇している。

一方2016年の投資家の平均投資額は7,591.38レアル、2017年は5,131.20レアル、昨年は5,100レアルと減少傾向にあるが、昨年の建設・不動産関連のクラウドファンディングプラットフォーム企業Urbe社は、同市場の50%に相当する2,000万レアルを調達している。

ブラジルクラウドファンディング投資協会(CrowdInvest)のAdolfo Mwlito会長は、昨年の世界のクラウドファンディング関連投資は約2,000億ドルに達していると説明している。(2019年4月30日付けヴァロール紙)

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