ソフトバンクはスタートアップ企業Rappiに10億ドル投資

ソフトバンクは、コロンビアのボゴタに本社を置くスタートアップ企業のラピ社(Rappi)に10億ドルの投資を発表、昨年5億ドルの投資を受けたiFood社の2倍の投資額でラテンアメリカ地域の記録更新となる。

ラピ社は、2015年にスマートフォンのGPS機能を活用した買物代行サービスを開始、購入できるモノやサービスとしては、レストランの料理、スーパーマーケットや薬局などの商品配送事業や公共料金の支払い、ラテンアメリカ地域の大都市での電動スクーターのシェアリングサービスなど幅広い事業を展開して急成長している。

ソフトバンク社は、今年3月上旬に総額50億ドルに達するラテンアメリカ地域攻略する最先端テクノロジー向け投資ファンドを設立、またApple社やQualcomn社が出資しているイノヴェーション企業向けに最大1,000億ドルに達するVision Fund社もソフトバンク社と共同でラピ社に出資する。

ラピ社は、2016年1月のメキシコに進出、ブラジル並びにアルゼンチン、チリ、ウルグアイ、ペルーなどラテンアメリカ7カ国に360万人の利用者を擁しているが、利用者の20%はブラジルとなっている。

ソフトバンク社は、都市移動簡易システム関連のスタートアップ企業Grow社に資本参加しており、電動スクーターによるレストランの料理、スーパーマーケットや薬局などの商品の納入事業に参入する。

ラピ社はレストランの料理デリバリー事業でiFood社と競合、ソフトバンクは既に配送アプリLoggi社に出資しており、ラテンアメリカ地域でのマーケットシェア拡大を狙っている。

ラピ社は、2018年に企業としての評価額が10億ドル以上で、非上場のベンチャー企業としてユニコーン企業入りしており、フェイスブックやツイッターへの投資で知られるDSTグローバル、米ベンチャーキャピタル大手のセコイアキャピタル社、アンドリーセン・ホロウィッツ社から総額2億ドルの資金調達で、コロンビアでは2社目となるユニコーン企業となっている。

スタートアップ企業ラピ社は、2015年の創業以来世界各国の投資ファンドから総額14億ドルの投資を受けて急成長している。(2019年5月1日付けエスタード紙)

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=45920