全国工業連合会(CNI)の調査によると、2018年のブラジルから中国向け輸出は前年比35%増加の642億ドルに達したが、そのうち米中貿易摩擦による漁夫の利は81億ドルに達している。
昨年7月から中国政府は米国産の輸入品に対して輸入関税を25%に引き上げた影響で、中国向けのブラジルの農産品輸出は大豆輸出を筆頭に大幅に上昇してきている。
昨年のブラジルの中国向け大豆輸出は前年比70億ドル増加、牛肉輸出も6億ドル増加、トウモロコシ並びに綿花、オレンジジュース、豚肉、冷凍イセエビの輸出が増加した。
昨年の穀物生産は好調に推移して、中国向け輸出が米中貿易摩擦でさらに拍車がかかったとブラジル貿易会(AEB)のジョゼ・アウグスト・デ・カストロ会長は説明している。
2016年の中国向け輸出は351億ドル、2017年は475億ドル、2018年は642億ドルと2年前の約2倍に拡大している。(2019年5月5日付けエスタード紙)