ブラジルは投資対象国の圏外

米国コンサルタント会社A.T.KEARNEY社の外資系企業の世界信頼指数調査(FDI Global Index)によると、2019年のブラジルは、投資信頼国として初めて圏外の25位以下にランクを下げた。

2016年の世界信頼指数調査(FDI Global Index)では、ブラジルは12位にランク付けされていたが、2017年は16位、2018年は25位で辛うじてランク入りしていたものの、2019年は信頼指数減少で圏外に弾きだされた。

2012年並びに2013年はブラジル経済が好調で、海外投資家による直接投資対象国としてブラジルは3位にランク付けされていたが、ジウマ大統領罷免やラヴァ・ジャット汚職関連事件、経済リセッション、昨年の不透明な大統領選挙などの要因で毎年ランクを落としていた。

今年の世界信頼指数調査(FDI Global Index)で25位以下の圏外に落ちたのはブラジル以外にポルトガルも圏外となり、ランク入り25カ国中22カ国が先進諸国となっている。

米国は世界信頼指数調査(FDI Global Index)では7年連続で首位を維持、ドイツは昨年の3位から2位に浮上、逆にカナダは2位から3位に後退、最もランクを上げたのはデンマーク、続いてスペイン、オーストリア戸ベルギーが続いている。

今回初めて上位5国は全て先進国が占めた一方で、世界トップの経済成長率を維持していた2017年の中国は3位、2018年は11位、2019年は16位と信頼指数が毎年減少してきている。

また経済成長が著しいインドの2017年のランクは8位、2018年は11位、今年は16位に下げている。またラテンアメリカ地域では、メキシコが昨年の17位から今年は最下位の25位にランクを落としている。(2019年5月7日付けヴァロール紙)

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