昨日発表の中銀の最終フォーカスレポートによると、2019年のGDP伸び率は10週連続で下方修正され、僅か1.49%に留まると予想されているが、2月末の予想2.48%から1.0%も下方修正されている。
しかし中銀の今年のGDP伸び率は2.0%と3月の予想を維持しており、2020年のGDP伸び率は、4週間前の2.70%から先週に続いて2.50%への下方修正を余儀なくされている。
今年の連邦政府の財政プライマリー収支赤字はGDP比1.35%から1.40%と赤字拡大が予想されているにも拘らず、パウロ・ゲーデス経済相は、年金改革承認後の7月から景気回復すると強気な発言をしている。
またパウロ・ゲーデス経済相は、過去10年間のブラジルのGDP平均伸び率は僅か0.5%増加と中銀の最終フォーカスレポートの今年のGDP伸び率1.49%は過去10年間平均の3倍に達すると強調している。
世界経済は米中貿易摩擦などの要因で縮小傾向が続いている一方で、ブラジルは年金改革の国会承認後の7月から経済は大幅に改善するとパウロ・ゲーデス経済相は説明している。(2019年5月7日付けエスタード紙)