今年第1四半期のペトロブラスの純益は42%減少

2019年第1四半期のペトロブラス石油公社の純益は、石油・天然ガスの生産減少並びに国際コモディティ価格に連動した燃料価格調整の影響で、前年同期比42%減少の40億レアルに留まった。

今年第1四半期の石油減産は、石油プラットフォームのメンテナンス入りによる生産減少並びに石油の国際コモディティ価格減少が純益減少に結び付いたとブラジル石油監督庁(ANP)の元取締役のHelder Queiroz氏は説明している。

またペトロブラスは石油増産のために石油採掘装置並びに石油プラットフォームの賃貸による負債が272億レアル増加、現在の負債総額は3722億レアルに達している。

今年第1四半期の税引前利益に支払利息と減価償却費を加算したもので総資本に対してどの程度のキャッシュフローを産みだしたかを簡易的に示すEBITDAは、274億8,000万レアルでEBITDA有利子負債倍率は2.37倍と目標の1.5倍に近づいてきている。

米国の大手格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、2015年9月にブラジルの長期外貨建て信用格付けを投資適格級のBBBマイナスから、投機的等級のBBプラスへ1段階引き下げ、2008年以来維持してきた投資適格級を失っていた。

同社のロベルト・カステロ・ブランコ総裁は、コア事業のプレソルト石油開発に投資金を集中する一方でポートフォーリオ事業の売却、人員削減やコスト削減で信用格付けを投資適格級に戻すと強調している。(2019年5月8日付けエスタード紙)

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