今年のGDP伸び率は12週連続下方修正の1.24%まで下落

昨日発表の中銀の最終フォーカスレポートによると、2019年のGDP伸び率は12週連続で下方修正され、前回予想の1.45%から1.24%と0.2%以上下方修正されて、昨年のGDP伸び率1.1%を下回る可能性も否定できなくなってきている。

中銀の経済アナリスト対象の調査によると、今年のGDP伸び率予想で最も悲観的な予想は僅か0.57%増加予想、最も楽観的な予想は2.59%増加であったが、5月1日の予想2.64%から0.5%減少している。

今年第1四半期の正式なGDP伸び率は、今月30日にブラジル地理統計院(IBGE)から発表されるものの、今月15日に発表された今年第1四半期の経済活動指数(IBC-Br)は、前四半期比マイナス0.68%と大半のエコノミストの予想を下回っていた。

また中銀の最終フォーカスレポートによると、今年の政策誘導金利(Selic)は現在の6.5%を維持すると予想されている一方で、来年のSelic金利は前回予想の7.50%から7.25%に下方修正されている。

今月8日の中銀のロベルト・カンポス・ネット総裁として2回目となる通貨政策委員会(Copom)では、全会一致で政策誘導金利(Selic)を9回連続で過去最低の6.5%の据置を決定した。 中銀はブラジル国内経済回復の予想を上回る遅れを憂慮するコメントを発表しており、通貨政策委員会(Copom)による今後のSelic金利の引下げを示唆していた。

しかし、今年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)を前回予想の4.04%から4.07%と僅かに上方修正した一方で、来年のIPCA指数は前回同様に4.00%に据置いている。

調査協力の金融機関の中でも的中率が最も高いトップ5銀行の今年のIPCA指数は前回同様の4.15%に据置いたが、来年のIPCA指数は前回予想恩4.00%から4.10%に引き上げている。

今年4月のIPCA指数は0.57%と41金融機関の平均予想の0.62%を下回っていた。4月の過去12カ月間のIPCA指数は4.94%、来年は4.00%、2021年は3.75%が予想されている。(2019年5月21日付けヴァロール紙)

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