CSNは中国資本とストリーミング契約締結検討

実業家のベンジャミン・スタインバック社長が率いるナショナル製鉄所(CSN)は、China International Trust and Investment (CITIC)若しくは五矿集团公司(China Minmetals Corporation)との間でストリーミング契約締結で話し合っている。

大きな負債を抱えているナショナル製鉄所(CSN)は、産出前に資源を事前売却し資金調達する「ストリーミング契約」と呼ばれる新たな資金調達手法で、5億ドルの資金調達を計画している。

China Minmetals Corporationは鉄鉱石を輸入する商社、一方CITICは中華人民共和国の政府系の大手コングロマリットで、主な業務は金融業およびその他のサービス業、中央政府と密接な関係を持つと共に、中国全土に幅広いネットワークを持ち、香港や米国、カナダ、オーストラリアなどを含む国内外に子会社を持つほか、東京やニューヨーク、カザフスタンなどに代表事務所を設けている。

ナショナル製鉄所(CSN)は、今年2月の今年の同社のEBITDA有利子負債倍率を3.0倍まで下げる計画を立てているが、今年第1四半期末のEBITDA有利子負債倍率は4.07倍と前年同期の6.0倍から大幅に減少している。

ナショナル製鉄所(CSN)の純負債総額は257億7,000万レアル、今年2月にスイス資本の資源大手グレンコア社と2億5,000万ドルの鉄鉱石長期供給で契約している。(2019年5月22日付けヴァロール紙)

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=45990