稀代の詐欺師エイケ・バチスタ氏に5億3,600万レアルの罰金支払い命令

昨日有価証券取引委員会(CVM)は、満場一致で自社が所有する石油鉱区の原油生産予想を金融市場の想定外の産油量を発表してOGX社の株価を操作、投資家に損害を与えたと認定した。

石油採掘会社OGX社のオーナーのエイケ・バチスタ氏は、一時は世界の10指に入る大富豪に上り詰めたが、リオ州政府高官との政治取引やインサイダー取引、情報操作など相次ぐ不正が明らかになっており、稀代の詐欺師のレッテルが張られている。

昨日有価証券取引委員会(CVM)は、エイケ・バチスタ氏に対して総額5億3,650万レアルの罰金支払いを満場一致で決定、この罰金額はサントス銀行の元オーナーのエジマール・シド・フェレイラ氏の2億6,450万レアルの倍以上の罰金を科せられている。

エイケ・バチスタ氏に対する罰金の対象として、カンポス海盆のツバロン・アズール油田並びにツバロン・チグレ油田、ツバロン・ガット油田、ツバロン・アレイア油田の産油量を操作していた。

2013年7月のOGX社は市場に対して、カンポス海盆のツバロン・アズール油田の1日当たりの産油量は10万バレルと発表してOGX社の株価を操作していたが、その後同社は企業再生法を申請していた。

国立石油庁(ANP)の2007年の第9回石油・天然ガス鉱区入札では、巨大石油埋蔵量が確認されたサントス海盆ツピー鉱区周囲の41鉱区は入札から外されたために、石油メジャーは入札に参加しなかった。

しかしエイケ・バチスタ氏が率いるOGX社は、第9回石油・天然ガス鉱区入札で入札売上の66%に相当する14億レアルを投資、サントス沖、カンポスやエスピリット・サントとなどの有望な21鉱区を落札、ペトロブラスの1億9,500レアルの投資を大幅に上回った。

2013年の会社更生法を申請、2017年からアトランタ・カンポス鉱区並びにオリーヴァ・カンポス鉱区、サントス海盆のとバロン・マルテーロ油田、カンポス海盆のツバロンアズール鉱区で1日当たり5,000バレルの原油を生産している。(2019年5月28日付けエスタード紙)

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